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高速電子が試料に入射すると電子は半導体内の結晶ポテンシャルによって弾性散乱されると同時に試料中の電子を励起することによって非弾性散乱を受けます。
電子の軌道変化は主に弾性散乱によって引き起こされエネルギーの損失は非弾性散乱によって起こります。
この非弾性散乱によって二次電子や種々の電磁波が励起されますが、エネルギーの一部は価電子帯やアクセプター準位にある電子をドナー準位や伝導帯に励起するのに使われ、電子正孔対が生成されます。
一般に電子正孔対をつくるためのエネルギーはバンドギャップの約3倍です。Si,GaAs,ダイヤモンドの室温におけるバンドギャップの大きさはそれぞれ1.1eV,1.4eV,5.5eVでありますから、20KVの加速電圧1個はそれぞれの物質中で6000、5000、1200個の電子正孔対を生成します。
生成した電子や正孔は結晶中を拡散して行き、局所準位に捕獲されるとそこで再結合します。
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